日々、幸せにすごすための処方箋

日々、過ごしていく上で、幸せとは何か、自分らしさとは何かのようなことをテーマに私なりの思想観を発信していきたいと思います。

私的組織論・・・強い組織に必要なこと。

先日でしょうか。父が上京してきまして、一緒に食事しながら男同士の話で盛り上がりました。



その時に盛り上がった話の1つが組織についてです。



戦国時代の世から、世の中は下剋上な考え方が浸透しています。


下剋上とは、下にいた人が上にいた人を凌駕する実力を持ち、下から上へ這い上がるという現象のことです。


世俗的に、○○が偉いと決まりきった社会の中で、全く無名な人物が実力によって人の上にたつという乱世の時代に起きた現象なのです。


この下剋上精神は、今も日本だけでなく、世界にも共通するような考え方となっています。


父はこの下剋上精神の下に今日まで生きてきた人です。


上に立つ人は下にいる人に劣らないように、努めてストイックに生きなければならないと・・・



私もそう思います。まさにカリスマという言葉はこのような人に与えられる称号であると思います。



しかし!!



私の考える組織は多少違います。


それは、そもそも下いる人はいかにして上にいる人を立てて、組織をまとめていくかということが重要であると考えるからです。



下にいる人は上に立つ人をいかにして立てていこうかと考えることが、誠の組織というものではないでしょうか。


確かに、上に立つ人は多少のカリスマ性は必要です。
でも、みんな人間なんです。完璧ではないのです。


だからこそ、時には精神的に疲れるし、能力的に周囲に劣るところだってあるのです。


自らの力の限界を認め、下のいる人を承認する力・・・


これこそが私の考える組織論の根幹なのです。


中国の漢王朝を開いた劉邦。農民出身の彼はライバルの項羽のようなカリスマ性を持ち合わしておりませんでした。



しかし、彼には有能な部下がいました。彼らを劉邦が認め、彼らの力が活かせたからこそ、劉邦は天下を統一できたのです。



義なくば、人にあらずと主張した上杉謙信はカリスマ的な人でありましたが、有能な家臣にも恵まれま
した。


元々、室町幕府再建のため、当時貧乏公亡と揶揄された足利義昭に力を貸していました。
下剋上の社会で上の人を立て続けたのです。
謙信亡き後も有能な家臣たちは後の上杉景勝を支え、上杉家は滅亡することなく、今日まで生き残ってきたのです。


無名だった人が一躍世界に躍り出る下剋上
全然悪くないと思います。


でも、いかなる組織にいようとも、上の人をいかに立てて生きていこうかと考える支えることも、強い組織を作る上では大切なことではないでしょうか。


まずは明日から、上の人の失敗をひけらかすのではなく、影でまとめあげてみませんか?


そのようなことが習慣化していれば、あなたが上にたった時、どうしたら下の人が自分に協力してくれる化のノウハウがわかります。
そのノウハウを利用することで、強い組織を作り上げることができるのですから。



話し合い、耳を傾け、承認し、信じてやらねば人は育たず・・・山元五十六




八王子のスタバにて・・・